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SMがHYBEの傘下に – 分かりやすく説明

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株 株 株

今週はずっとこの話題。

BTS所属の韓国HYBE、同業大手を傘下に 株40%取得へ

遂にHYBEがSMを傘下に収めました。

持ち株比率

簡単に言えば

元々SMはイ・スマン氏が設立した会社。

創業時は上場していない小さな芸能企画会社。

会社の資本金・元株はイ・スンマン氏が100%。

その後会社の規模が大きくなればなるほど資金が必要になります。

資金を集めるには銀行から借り入れを行う他に、自社の株を他社・個人に買って貰う方法があります。

イ・スマン氏の持ち株100%の内、いくつかを譲渡する事も出来るし、新たに発行部数を増やし、投資家に買って貰う方法もあります。

こうしてどんどん資金を増やし大きくなってきたSMエンターテイメントは遂に2000年、韓国のKOSDAQに上場して巨額の資金を得ました。

その後は韓国のみならず世界のK-POP市場の中で独歩的な影響を誇り、SM帝国を築いてきたのです。

しかしその後、JYP、YG、HYBEなどの躍進により、遂には時価総額で業界3位にまで転落。

この急落の事態に異を唱えたのが、SMを支えてきた「株主」達でした。

「営業利益におけるイ・スマン氏の配当は、余りにも多すぎる」

簡単に言うと、「お前一人が取り過ぎ、株主に還元しろ!!」と。

遂にはイ・スマン氏は役職を降ろされ、持ち株比率は全体の13%程度まで薄まってきました。

Kakao カカオ参入

このお家騒動に参入してきたのが、カカオトークでおなじみのKakao

カカオエンターテインメントとして飛ぶ鳥を落とす勢いのグループ企業です。

MelOnという音楽のストリーミング配信会社や、IVEなどのSTARSHIPエンターテイメント、等 様々な子会社からなる一大芸能コングロマリット。

2023年2月7日、SMはKakaoと戦略的パートナーシップを締結し、Kakaoが新株発行や転換社債を通じてSMの持分9.05%を確保したことを発表しました。

これによりイ・スマン氏の持つ持ち株比率が更に薄まってしまいました。

勢力を広げつつあるKakaoからすれば、このSMのお家騒動は火中の栗を拾う事では無いようです。

今回の買い付け総額は約120億円。買収金額としては曖昧で本気度は薄いですよね。

ちょっと様子見なのでしょうか?

Kakaoが株主になったらどうなる?

会社は1年に1回株主総会を開くことが義務付けられています。

通常は年間の会社の売り上げ、経営状態を株主に説明するのですが、その前に役員達による取締役会を行う場合が多いです。

ここで主な議題を話し合い、同意した議決書を株主総会にて発表するのが通例です。

この中で役員の選任や解任なども話し合われます。

SMはイ・スマン氏を交えずKakao側と、社債を転換し新たな株発行を行いKakaoが買い上げる密約を行っていました。勿論イ・スマン氏は異を唱え、SM側に新株および転換社債発行禁止の仮処分申請書を提出しました。これをSM側が受け入れない為、このままでは現経営陣寄りの大株主とKakaoの持ち株を合わせた株数が全体の三分の一に達してしまいます。

先ほどの取締役会の開催日とは別に、急遽議題を話し合いたい時に行われる会議を臨時取締役会なるものが開かれます。ここでの議題は「役員の解任」です。

イ・スマン氏は既に役員から退いていますが、イ・スマン氏の息のかかった役員達を引きずり下ろす事で、イ・スマン氏が進めているプロジェクトの停止、イ・スマン氏よりな思想を排除し、新しい経営陣の思惑を進める事が出来ます。

この会議にて決議を行い、出席者の三分の二、株数の三分の一の議決で、決議は通過します。

HYBE参入

SMエンターテイメントは清潭洞にあった旧本社から聖水洞にある新社屋ビルに移ったのが2021年。

同年のスタートアップCON位から迷走が始まりました。

こればっかりは内情が分からないのですが、現経営陣とイ・スマン氏側とのメタバースの認識にかなりのずれがあったのでは?と想像します。

中途半端な印象が拭えないaespaのデビュー。

そしてKWANGYAの現在地。

現経営陣が推し進めたいリアルなK-POPワールドには、甘い利権がいっぱい。

一方イ・スマン氏の思い描くバーチャルワールドは、自社開発では限界があり、それを実装出来る頭脳・企業はもはや韓国国内にはいなかったのでは?

新たなプロジェクトとして不透明なKWANGYAバーチャルワールドは、中々株主の賛同が得られず、投資出来る予算も限られていた?

ライク企画への使途不明金、多額の報酬、版権のロイヤリティ、などへの不満だけで無く、いままでイ・スマン氏が推し進めたプロジェクトの総括も行われた上での役職解任、なのでしょう。

プロデューサーという役職を身にまといながら、いくら創業者とは言え実績に見合わない報酬割合は非難に値します。

アーティストを含めた現場サイドはイ・スマン派閥なのでしょうが、議決権を持ったボードメンバーを味方に出来なくなった以上、退場を余儀なくされたのでしょう。


そこでイ・スマン氏は、敵の敵は友、現在のエンターテイメント業界時価総額1位のHYBEに話を持ち掛けます。(きっとこれはずっと前から準備されてきたと思います)

そして2月10日、電撃的にイ・スマン氏の持っている持ち株をHYBEへ譲渡し、更にHYBEは株式公開買い付け(TOB)を行う事で総数約40%分の株所得に成功しました。

全体の三分の一以上を保有した事になります。

この先、現経営陣が粛清されるのか?新たなテコ入れをHYBEが行うのか、本日(10日)時点ではまだ不透明ですが、新たなフェーズに突入したのは間違いないようです。

業界再編はかねてより叫ばれてきましたが、HYBEとイ・スマン氏の描く3次元ワールドに、現経営陣とKakaoは成す術が無いのが現状なのかもしれません。

さあ、突然の事態にSM側は敵対的買収だ、と声明を発表しました。

全体の40%近くをHYBE側が取った為、どんなに市場の株をかき集めてもたかがしれています。

SM側が新規公開株を更に発行するのか? Kakaoがこのチキンレースから降りるのか?

続報を追記します(2月10日付)


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